キミに





キミの隣に居たいと思ったんだ。
キミと居たいと思ったんだ。
だけど……
現実はそうじゃなくて、
どうにもならなくて。
夜の月が静かに啼いているだけ…。
もがいても
もがいても、もがいても
足掻いても、泣き叫んでも、沈黙してても
なにも、
なにひとつ変わらなくて………
いつか涙は濁ってしまうのかもしれない。
綺麗な一滴は
無くなるのかもしれない
キミに会いたいよ
薄汚れた此処では、
キミと居たいよ
ボクほど汚れたものはない。
キミが居ればよかったのに
ボクほど、
キミが此処に居るだけでもよかったのに
穢れたものはない。
キミが……
ごめんなさい。
キミに…
ごめんなさい。
キミに、伝えたい
……………………………。
すき、でした。





折りたたまれた紙にボクというつまらないものを書き記してみて、ボクは
ボクの……ねがいを。
空に飛びこんだ。












close