星輝く空



25







さて、できあがった。
部屋に漂ういいかおり。


「できた……。」


目の前には琥珀のスープ。
思ったよりも上手くできた、気がする。まだ味見してないから何ともいえないけれども。…大丈夫、でしょ。
自分で納得して首を縦に振る。


「セイ、いつ帰ってくるかな…?」


これではいつご飯を食べればいいのかわからない。
一緒に食べるとも聞いてないし…。
どうしようもなくて、椅子に座る。
部屋に漂う香りを嗅ぎながら目を閉じた。瞼の裏に何か見えるかと思ったけど見えるものは只々暗い黒。黒の神様とは違う黒。 全てをやさしく包み込むような…あの黒とは違う。ただ暗いだけの黒。
瞼をゆっくりと押し上げれば見慣れた室内。
変わらない。
あの時と。


「ご飯…たべよ……。」


椅子が床と擦れて耳障りな音をたてる。
ふと窓に目を向けるとセイが帰ってくるのが見えた。
そういえば、洗濯してなかったや……。















配分間違った;


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